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| ■ウインドウズ入門(2) |
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前回はマイクロソフト社の歴史について簡単に説明してみました。そのなかで、GUI環境とネットワーク機能を備えたWindows95がマイクロソフト社の地位を確実なものにしたと説明しています。2005年現在、WindowsXPによりその地位は磐石になりました。 そういう状況で、今回はMSDOSについて説明します。ウインドウズ時代に、なぜ今更MSDOSなのかについては少々説明が必要でしょう。これは、マイクロソフト社の発展史と関係があります。MSDOSの成功を足場に発展してきたマイクロソフト社のOSは、現在でもMSDOSの知識があるほうがより深く理解できることが少なくないのです。 ということで、ウインドウズを使う上で、これだけは知っていたほうが便利だという内容に絞って説明したいと思います。 |
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【ネットワーク機能】インターネットに必要な通信プロトコルのTCP/IPを標準で組み込むことが可能になった |
| ■MSDOSのはなし |
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まずは、WindowsのどこにMSDOSが生き残っているか説明します(註1)。「スタート」→「プログラム(P)」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」を実行してください(註2)。 ◆コマンドプロンプト - DOSプロンプト - DOS窓
上のウインドウの正式名称は「コマンドプロンプト」ですが、「DOSプロンプト」「DOS窓」と呼ばれることもあります。上の画像はWindows2000のものです(註3)。ひょっとすると、上下左右のスクロールバーがないひとがいるかもしれません。DOS窓に関する設定は、最上段にある「コマンドプロンプト」の左横にある小さな「C:\」からできます(「MSDOS」というロゴかもしれません。何れにしろ左上の「隅」)。
「C:\」(or「MSDOS」ロゴ)をクリックして「プロパティ(P)」タブを押すと上の画面が出てきたと思います。「画面のバッファサイズ」に適当な数値(幅:80、高さ:300くらいでよい)を入力するとスクロールバーが出てくるとはずです。 驚くかもしれませんが、MSDOS時代は、このDOS窓が画面いっぱいに広がっていて、640×480ピクセルが世界の全てでした。現在みなさんが使っているパソコン画面の解像度は、デスクトップの適当な部分を右クリックして、「プロパティ(R)」から「設定」タブの「画面の領域」で確認できます。 ◆MSDOS時代のディレクトリ ディレクトリという言葉を聞いたことがあるでしょうか。ウインドウズのフォルダと全く同じものですが、パソコンを使い始めた頃からウインドウズだったひとの中には知らないひともいるでしょう。ファイルを作成し保存する時に、パソコン(OS)が保存場所を質問してきますが、それがディレクトリ(フォルダ)です。 現在開いているDOS窓のコマンドラインが
とあるのは、「C:」ディレクトリの下にある「Documents and Settings」が現在のカレントディレクトリであることを示しています(註3)。間にある「\」は、ディレクトリとディレクトリの区切り記号です。 ◆MSDOSコマンドについて あちこち脱線してしまいましたが、DOS窓から入力するコマンドについて説明します。「dir」で実行(「Enter」キーを押す)とDOS窓は下のようになります。Windowsの違いや、みなさんのパソコンの使い方によって細かいところは違ってきます。
上の結果からわかることは「Documents and Settings」というディレクトリの下には更に「Administrator」「All Users」「NETLIFE」という3つのディレクトリがあり、それぞれが作成された日時が読み取れます。また、「Documents and Settings」にはファイルはひとつもないことと、「C:」ドライブの空き容量は「1,170,202,112 バイト」です。 同様の情報はエクスプローラからも得られます。「スタート」を右クリックして「エクスプローラ(X)」を実行して確認してください。「Documents and Settings」ディレクトリを探して・・・エクスプローラの使い方がわからない場合は、こちら参照(註4)。MSDOSのCUI環境と、WindowsのGUI環境では、操作方法や実際に目にする印象はずいぶんと違うものです。しかし、コマンドを知っていればGUIと同様のことができるのです。
「dir」コマンドの結果、「Documents and Settings」ディレクトリの下にディレクトリが3つあることが確認できたので、試みにディレクトリを移動します。「cd NETLIFE(註5)」とコマンドラインに打ち込んで「Enter」を押すと、
これで、「NETLIFE」というディレクトリに移動できました。正確に表現すると、ルートディレクトリ「C:」の下にある「Documents and Settings」の下の「NETLIFE」ディレクトリに移動したことになります。「cd」とは「Change Directory」すなわちディレクトリを移動するコマンドです。 ここでさらに「dir」コマンドを実行すると、「NETLIFE」ディレクトリの中身に関する情報が確かめられます(註6)。
ここで「cd ..」を実行するとどうなるでしょう?
もとのディレクトリに戻りました。「..」(ピリオド2つ)というのは現在の位置(カレントディレクトリ)から見て1つ上のディレクトリを意味します。従って「cd ..」を実行すると、1つ上のディレクトリに移動します。
ということは、もう一度同じことをすると・・・
◆相対パスと絶対パス これで、ディレクトリの移動と、ディレクトリ内容の調べ方がわかりました。しかし、今の方法では現在いる場所(カレントディレクトリ)の上下1つづつしか移動できなくて不便です。現在われわれは「C:」ディレクトリにいますが、ここから2つ下にいっきに移動してみます。
このようにルートディレクトリ「C:」から移動したいディレクトリまでのフルパス(全経路)を絶対パスといいます。この場合、現在自分がどこにいようと無関係に指定できます。実行すると「NETLIFE」に移動します。 ここで、現在いる場所「NETLIFE」から見てパスを指定するとき相対パスといいます。「..」という指定の仕方は相対的で、常に現在いる場所の1つ上を意味するのです。「cd ..」という移動の仕方は相対パスを指定していたことになります。今の場合、絶対パス指定で1つ上に移動するためには、
これを実行すると
相対パスと絶対パスの違いはだいたいわかったででしょうか。コマンド「dir」「cd」の補足をしておきます。詳しくコマンドの情報を知りたい時は「/?」を付けることでオンラインヘルプが見られます。
いきなりたくさん出てきて驚いたでしょう。「dir」のヘルプは長いので「続行するには何かキーを押してください . . .」となっているかもしれません。適当なキーを押すと続きがでてきます。「cd」コマンドも同様の方法でヘルプを見られます。 DOS窓のコマンドラインからは、ファイルやディレクトリ(フォルダ)の作成、移動、削除などができるのですが、今回紹介するコマンドは「dir」「cd」の2つだけにしておきます。ディレクトリの構造と絶対パス、相対パスの違いがわかれば結構です。ウインドウでファイル操作するときに役立つと思います。 ◆実行ファイルというもの 最後にちょっと不思議なことをしてみましょう。
コマンドラインに上のように打ち込んで実行するとどうなるでしょう? 勝手にメモ帳が起動したと思います。メモ帳もプログラムで、その実体は「notepad.exe」という実行ファイルです。「.exe」という拡張子が実行ファイルの目印です。実行ファイルの場合は拡張子を省略できるのです。「notepad.exe」と省略しないで打ち込んで実行しても同じことです。この他の実行ファイルの拡張子としては「bat」「com」があります。 つまり、ウインドウズでアイコンをダブルクリックしてソフトを起動するという操作は、MSDOSにおいては、そのソフトの実体である実行ファイルのファイル名を打ち込んで「Enter」を押すことです。要するに、ウインドウズでできることはDOS窓からもほとんどできます。ただ、コマンドで命令するのでコマンドを知らないと手も足もでません。そういう意味ではGUIというのは便利なもので、アイコンをクリックしたり、よくわからないときは右クリックするとメニューが出てきます。困ることといえば、細かいことをよく知らなくてもなんとなく操作できるので、パソコン内部(OS)の仕組みを理解しづらいことでしょう。 みなさんは今後、フォルダをクリックして中を覗いたときは、「cd」でディレクトリを移動して「dir」を実行したのと同じことだとイメージできるはずです。また、アイコンをダブルクリックしてソフトを起動したときは、実行ファイルのファイル名をコマンドラインに打ち込んで実行しているのです。こういうイメージがあるだけでも、だいぶ理解の深さが違ってくるでしょう。 以上で「ウインドウズ入門」の第2回目は終了です。 |
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註1:実際は、Windows上で仮想DOS環境がエミュレートされている 【コマンドプロンプト】command prompt:本来の意味は「コンピュータがユーザに対してコマンド入力を促す記号」。ここでは左にあるDOS窓(画像)の固有名詞 註2:Windowsの種類によらず同じだと思うのですが、Windows3.1などがどうだったかわかりません 註3:これまた申し訳ありませんが、Windowsの種類によって細かいところが少し違うと思います。内容は同じですので細かい点は気にしないでください 【スクロールバー】scroll bar:ウインドウで画面に収まりきれない部分をスクロールさせるためのもの 【C:\】実際は「\」の部分が「/」の逆向き記号(「\」の半角:バックスラッシュ)になっています。初心者の方がしばしば困惑する問題ですが、日本語キーボードの場合「バックスラッシュ」は「\」と同じ意味です。同様に「~」(チルダ)記号も困ることがあります。もしも「 ̄」(Over Line:上線)の半角文字がだせるならチルダと同じ意味です 【MSDOS時代】1981〜1992年頃の10年間を指す 【ピクセル】pixel:語源は「pixture(画像)の複数形であるpix + element(要素)」。電光掲示板の電球が、横640×縦480個並んだものを縮小すると昔のパソコン画面になる 【デスクトップ】desk top:Windowsを起動するとでてくる画面 【右クリック】マウスの右ボタンを押して放すこと。Windowsでは、右クリックの使い方がわかれば初心者卒業 【ディレクトリ】directory:現在では「フォルダ」と呼ばれる、ファイルの保管場所 【ファイル】file:コンピュータ内で意味を成すデータのひとかたまり 【フォルダ】folder:MSDOS時代はディレクトリと呼ばれていた 【コマンドライン】command line:パソコン(OS)に対するコマンド(命令)を入力する場所 【C:】「C」ドライブのルートディレクトリの意味 【ドライブ】drive:ハードディスクなのどの記憶装置それぞれを識別するためのもの。ウインドウズのハードディスクは「C:」、3.5インチFDは「A:」ドライブなどとなっている 【ルートディレクトリ】root directory:「根元」。階層的になっているディレクトリの出発点 【カレントディレクトリ】current directory:現在ユーザーが作業しているディレクトリ 註3:みなさんの場合は「C:\」から下が違っていると思います。適切に読みかえてください 【ボリューム シリアル番号】Windowsが「ボリューム」を識別するために付ける一意の番号 【ボリューム】volume :物理的に異なるディスクであるかのように機能する物理ディスク上の部分。マイ コンピュータやエクスプローラでは、ボリュームはC:またはD:などのローカルディスクとして表示されます 【バイト】byte or bite:「記憶容量の単位」。1byte = 1bite = 8bit:1K = 1024:1M = 1024K:1G = 1024M。従って、1170202112バイト = 1.09Gバイト。 註4:MSDOSのディレクトリを知るとウインドウズの「エクスプローラ」についても理解が深まる 註5:わかっているとは思いますが、みなさんのパソコンではディレクトリ名が違うはずですので、読み替えて実行してください 註6:もしもみなさんのカレントディレクトリにファイルがある場合、「 dir ファイル名」として実行することで、そのファイルの情報だけを表示させることもできます |
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