快適ネット生活入門
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| ■インターネット入門 - 基礎編(3) |
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前回はファイル操作の基本について説明しました。これでスタンドアローンな状態でパソコンを使うことはできるようになったことと思います。もちろん、WordやExcelを使いこなすには、前回・前々回説明したことを基礎に経験を積む必要があります。あまり前置きが長いと飽きてしまうでしょうから、今回はインターネットを使う上で最低限必要な知識について説明します。今回はひろく浅く、インターネットの概観について説明し、次回以降にでてくる個別トピックで、やや詳しく説明しようと思います。 |
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【スタンドアローン】stand-alone:「独立型」。インターネットに接続していない状態 【インターネット】internet:ネットワークのネットワーク |
| ■インターネットのしくみ |
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インターネットというとみなさんは何をイメージするでしょう。メールの送受信やホームページ閲覧、音楽ファイルのダウンロードなどでしょうか。懸賞に応募したり、ネットショッピングを楽しんでいるひともいるかもしれません。ところで、実際にインターネットを利用していても、しくみについては曖昧なひとが多のではないでしょうか? 単なるユーザーとしてインターネットを利用するだけなので、とにかく使えればよい──という立場のひともいることでしょう。わたしも同感なのですが、困ったことに、インターネットを利用すると便利な反面、ウイルスを送り付けられたり、個人情報を抜き取られたりというような不利益をこうむる可能性もあります。 そこで、最低限の知識だけは理解して、なるべく安全で楽しく利用しよう──というのが「快適ネット生活入門」の立場です。 ◆インターネットの歴史 インターネットに関する明確な概念がいつできたのかは曖昧です。その成り立ちは、やはりというべきか、米国の軍事研究に端を発します。1960年代後半、米国国防省高等研究計画局(ARPA)が、遠く離れたコンピュータ同士をオンラインで接続しました(註)。 米国の4大学から始まったネットワークが徐々に広がり、世界的規模になった背景には学術的な利用があったからだと思われます。ネットワークの拡大に付随してTCP/IPのしくみ──メールやWWWなどが発展して現在に至っています。TCP/IPは特に重要なので、あとでまた説明します。 細かい話をはじめるときりがないので要約すると、どこかに中心があり、そこから命令を発するようなネットワークだと、その中心になにかあると全体の機能が麻痺してしまいます。そこで、中心を持たないタイプのネットワーク(分散型と呼ばれます)が考案され、別々のネットワークをどんどんリンクしていくことで、今日の巨大なインターネットになりました。 ◆インターネットの実体 さて、インターネットというのが、中心を持たない巨大なネットワーク全体だということはわかりました。しかし、それは抽象的概念としてのインターネットです。では、その物理的実体とは何でしょうか? その正体は、情報の伝達路であるケーブルです。当たり前ですが、世界中のインターネットというものはケーブルで繋がっているのです(註)。 世界中の情報網を結合するインターネットが機能するためには、全体を統括する共通の決まりごとが必要です。この決まりごとがプロトコル(通信規約)と呼ばれるものです。そして、インターネットでの世界標準がTCP/IPなのです。従って、インターネットを理解するためには、TCP/IPについての知識が必要になります。 ◆IPアドレスについて TCP/IPの話の前に、IPアドレスについて簡単に説明したほうがわかりやすいでしょう。ADSLの契約を自分でしたひとなら、下のような数字の羅列を見かけたことがあるのではないでしょうか。 192.168.0.1 IPアドレスというものは、上のようにピリオドで4つの部分に区切られた数字の羅列です。これは、インターネットに接続している各パソコンの認識番号だと思えばよいでしょう。例えばみなさんがホームページを閲覧するとき、見たいページの情報をパソコン(ブラウザ)が要求します(まさに今この頁を読むために!)。その時に、みなさんが使っているパソコンと他のパソコンを識別する必要があるのです。 特別意識していなくても、みなさんがインターネットを利用している時はかならず上のようなIPアドレスがパソコンに割り振られています。気になる人は、「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」を実行してください。黒を基調としたウインドウが開いたと思います。ここに、 ipconfig と入力して「Enter」キーを押してみてください。みなさんのIPアドレスが表示されたはずです。先ほどインターネットの物理的実体はケーブルであるという話をしました。このケーブルの中を、多くの情報が電気信号の形で飛び交っています。非常に混雑した道路を想像するとわかりやすいかもしれません。 どの車(電気信号)がどこのパソコンの命令を運んでいるか区別するためのナンバーがIPアドレスであり、全体の交通を円滑にするための交通法規の集まりがTCP/IPだと言えます。ホームページを閲覧しているひとの車と、メールのやり取りをしているひとの車は、異なるルールで交通整理する必要があるのです(註)。 ◆メールアドレスについて メールとホームページ閲覧がインターネット利用の双璧であることに異論のあるひとはいないでしょう。メールに関しても掘り下げると奥が深いテーマですが、最低限これだけは知っていたほうがよいと思われることだけ説明します。それは、メールアドレスについてです。
ということで、上の例が標準的なメールアドレスです。が、最近は独自アドレスで上とは違う(もっとシンプルな)ものも多数あります。メールアドレスとはメール専用の私書箱みたいなものです。ドメインの部分が私書箱の住所です。インターネットでは複数のメールアドレスをもてます。世界各国に別荘をもてるような気がして嬉しいですね。 ◆WWWとHTMLとホームページについて みなさんは現在ブラウザでこのページを閲覧しています。閲覧に使用しているブラウザが、インターネット・エクスプローラ(IE)だと仮定して、みなさんが目にしているページが実際はどのように記述されているか確かめてもらいます。 IEから「表示(V)」→「ソース(C)」を実行してください。メモ帳が立ち上がり、目にしている画面の文章以外にもいろいろな記号が使われていることがわかるでしょう。これがいわゆるHTMLで書かれたホームページのソースプログラムです。普通のプログラムとは少し違いますが、ホームページがHTMLという言語で記述されていることは納得されたことでしょう。
実際にホームページを目にするまでの模式的流れ
みなさんがネットサーフィンをしていて、興味あるサイト(ここ)を見つけてリンクをクリックします(閲覧操作)。するとブラウザがそのリンク先HPサーバ(註1)にHTMLソースの情報を要求します。要求が正当であればサーバが応答し、ブラウザにHTMLソースの情報を返します。 ここまではどのブラウザでも概念的には同じです。上の図で、みなさんが目にするホームページに「解釈結果」が入るのは、同じHTML文書でも、ブラウザの種類やバージョンによって表示されかたが異なるからです。つまり、文章などのコンテンツは同じでも、ブラウザによってレイアウトや文字飾りが違う場合があります(註2)。 WWWとHTMLの関係はわかりづらいですが、ほぼ同じものだと思っておけば問題ありません。今後はWWWという言葉を目にする機会は減っていくのではないかと思います。 ◆インターネットのイメージ インターネットの物理的な実体はケーブルだと説明しました。くもの巣のように張り巡らされたケーブルのなかを多くの電気信号(パケット)が行き交っているともいいました。この電気信号の中身や取り扱い方をあらかじめ決めておかないとケーブル内は大混乱になってしまいます。その決まりごとがTCP/IPなのです。例えば1台1台のパソコンにIPアドレスを割り振って識別するというのも、TCP/IPの決まりごとのひとつです。この決まりごとの具体例については別の機会に説明します。インターネット ≒ ケーブル(内のパケット) ケーブル内のパケット ← ルール(TCP/IP)が必要 上がわたしのインターネットに対するイメージです。この連立式を解くと、 インターネット ≒ TCP/IP 以上で「インターネット入門」の第3回目は終了です。 |
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【ホームページ】home page:ウェブサイト(web site)のトップページのこと。日本ではウェブサイトと言うべきところをホームページと誤用する例が多い 【ウイルス】コンピュータウイルスを本物の病原体と混同しているひとは存在する・・・ 【個人情報】個人情報の扱いは、インターネット永遠のテーマです 註:ソ連から核攻撃を受けた際、コンピュータ同士の情報網が切断されないための研究だった。米国国防省高等研究計画局(ARPA)にちなんでアーパネット(ARPA net)と呼ばれていた。日本におけるインターネット黎明期については、石田晴久氏のインタビューが興味深い 【TCP/IP(ティーシーピーアイピー)】Transmission Control Protocol/Internet Protocol:「伝送制御プロトコル」。インターネット理解の鍵 【WWW(ワールドワイドウェブ)】World Wide Web:HTMLで記述されるドキュメントシステム。いわゆるホームページがこれだと思ってください 【HTML(エイチティーエムエル)】HyperText Markup Language:ホームページを記述する言語・・・説明が循環してますね 註:大陸間通信は衛星利用もあるので海底ケーブルだけではない 【プロトコル】protocol:「コンピュータ間でデータを送受信するためのルール」。インターネット関係の略語で「P」とあったら大抵はこれ 【IP(イアピー)】Internet Protocol:「インターネットに接続するための決まりごと」 【認識番号】インターネット空間内での住所ともいえる 【ブラウザ】browser:インンターネットでホームページを見ることを可能にするソフト 【コマンドプロンプト】MS-DOS時代の名残。DOS窓と呼ばれることもある。ウインドウズ時代になるまでは、この窓が昔のパソコン画面全体だった 【MS-DOS(エムエスドス)】Microsoft Disk Operating System:マイクロソフト社のOS 【ipconfig】おもにIPネットワークの設定情報を表示する 註:メールは「SMTP」「POP」、ホームページ閲覧は「HTTP」。それぞれプロトコルが異なる 【SMTP】Simple Mail Transfer Protocol:あるサーバーが電子メールを受け取ってそれを他のサーバーに送るための通信プロトコル 【POP】Post Office Protocol:SMTPサーバーから送られてきたメールを受け取ってユーザーからリクエストがあったときにそのメールをユーザに送るための通信プロトコル 【HTTP】HyperText Transport Protocol:クライアント(みなさんのパソコン)がwebサーバと通信するためのプロトコル 【組織種別】ac(大学・研究機関)、co(企業)、go(政府機関)、or(公益法人)、ad(インターネットの管理組織)、ne(通信事業者)、ed(小・中・高校教育機関)など 【国名】uk(イギリス)、au(オーストラリア)、fr(フランス)、ru(ロシア)、de(ドイツ)、ca(カナダ)、it(イタリア)、to(トンガ)、cn(中国)、kr(韓国)、kp(北朝鮮)、ch(スイス)、sg(シンガポール)・・・ 【インターネット・エクスプローラ】:MS社製のブラウザ。略称はIE 【HPサーバ】サーバ(server)とはサービスを提供するコンピュータのこと。インターネットにおけるサービスの代表例がホームページやメール。特別なパソコンのことではない。みなさんのパソコンでもサーバプログラムをインストールすればサーバになれます 【ネットサーフィン】net surfing:ホームページを次々に巡回すること 註1:ここではHPをホームページの略語として使っていますが、普通はヒューレットパッカード(Hewlett-Packard)社を意味します 註2:ブラウザによって見栄えが違うというのは重要なことです。世の中にはテキストだけを閲覧するブラウザもあります。ホームページを作成する際に思い出して欲しいと思います 【パケット】packet:一般的には「小包」の意。インターネットでは、データをパケットという単位に分割してやりとりしている |
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